■経済インサイド
二酸化炭素を多く排出するガソリン車から、電気自動車(EV)へ――。脱炭素の流れをくんでEVが世界の自動車市場の主役になるかと思いきや、最近は販売に勢いが見られない。果たして、EV市場の成長は、一過性で終わるのか。
「プラグインハイブリッド(PHV)からガソリンエンジンに至るまで、すべてのパワートレインを展開していく」
フィアットやプジョーなどを傘下に持つ欧州大手のステランティスが9月に東京都内で開いた新車発表会。日本法人の打越晋社長の言葉には、EV市場の変調がにじんでいた。
同社は、2030年に世界でのEV販売台数を500万台とする戦略を描く。同社の世界販売台数(23年)の約8割に相当する。とりわけ欧州では同年までに新車販売をすべてEVにする方針だ。
成長は減速、米国でも欧州でも中国でも
この日の発表会では、日本市…